Amazon自動注文ボタン 「自作ボタン+AWS IoT Core+AWS Lambda」構成の費用検討

調査
スポンサーリンク

目次

 


 

 

はじめに

以下のイメージ図のように、ボタン押したら自動で商品を注文するようにできたらいいなあと思い、「Amazon自動注文ボタン」を自作する方法を調べました。

 

事前調査したところ、「Amazon自動注文ボタン」を自作する方法としては、
以下のような方法があることがわかりました。
本ブログでは、「自作ボタン+AWS IoT Core+AWS Lambda」で作った場合の費用を検討します。 

【Amazon自動注文ボタンを自作する方法】

  1. 共有アカウント+バーチャルダッシュ
  2. AWS IoT ボタン(AWS の Seeed IoT Button)+AWS IoT Core+AWS Lambda
  3. AWS IoT ボタン(SORACOM LTE-M Button)+AWS IoT Core+AWS Lambda
  4. AWS IoT ボタン(AWS IoT Button Dev)+AWS IoT Core+AWS Lambda
  5. AWS IoT 1-Clickボタン(AWS の Seeed IoT Button) +AWS Lambda
  6. AWS IoT 1-Clickボタン(SORACOM LTE-M Button) +AWS Lambda
  7. 自作ボタン+AWS IoT Core+AWS Lambda
  8. 自作ボタン+ブラウザ アマゾンアカウントで注文

 

その他の構成の検討については、以下のブログをご覧ください。

Amazon自動注文ボタンの自作に向けて
ボタン押したら自動で商品を注文するようにできたらいいなあと思い、「Amazon自動注文ボタン」を自作する方法を調べました。

 
 

「自作ボタン+AWS IoT Core+AWS Lambda」のイメージ図

自作ボタンをクリックすると、AWS上のLambda上の自動購入プログラムが実行されて、
商品を購入するような流れとなります。

 

 

費用の検討

上で記載したシステムイメージを実現した場合の費用を見積もりました。

 

費用項目初期費用ランニングコスト備考
自作ボタン1,800円ー円/月
インターネット通信費ー円ー円/月自宅既設のネット回線を使用するため、
費用はかからない想定
AWS IoT Coreー円0.0008円/月
AWS Lambdaー円0.0015円/月
合計1,800円0.0023円/月

 

自作ボタン

事前に調査した結果、「ESP32」というWi-Fiモジュールを使って
1,800円で自作ボタンが作れそうです。

自作ボタンについては以下のブログで構成や費用の検討をしています。
よろしければご覧ください。

Wi-Fiボタンの自作 費用検討
ボタン押したら自動で商品を注文するようにできたらいいなあと思い、Wi-Fiボタンを自作した場合の構成や費用について調べました。

  

  

AWS IoT Core

「AWS IoT Core」は、IoTデバイスをAWSクラウドに接続するサービスです。

AWS IoT Core を使用すれば、IoT デバイスを AWS クラウドに接続できます。サーバーをプロビジョニングまたは管理する必要はありません。

AWS IoT Core は、MQTT (メッセージキューとテレメトリトランスポート)、HTTPS (ハイパーテキスト転送プロトコル - セキュア)、MQTT over WSS (WebSockets セキュア)、および LoRaWAN (低電力長距離広域ネットワーク) をサポート

引用元:AWS IoT Core

 

 

価格については、HTTPを使ったメッセージングであれば、
メッセージ数に応じた料金がかかるようです。

※「アジアパシフィック(東京)リージョン」の場合

接続料金(MQTTを使った場合)
・接続料金: 0.096USD (接続 100 万分あたり)
・接続料金は、デバイスが AWS IoT Core に接続されていた時間の合計に基づいて 1 分単位で計算されます。

メッセージング 料金
・MQTT および HTTP のメッセージング料金:1.20USD (メッセージ 100 万件あたり)
・メッセージングの使用量は、デバイスと AWS IoT Core の間で送信されたメッセージ数により計算されます。
・送受信できるメッセージのサイズは最大 128 キロバイト (KB) です。メッセージ数は 5 KB ごとに増加します。例えば、8 KB のメッセージは 2 件のメッセージとして計算されます。

引用元:AWS IoT Core 料金

 

上記の料金をもとに「AWS Pricing Calculator」で月額料金を見積もってみました。
なお、料金を算出するにあたって、メッセージ数等の条件は以下としました。

  • HTTPを使用
  • メッセージング数は6回/月(1週間に1回+予備2回)
  • メッセージの平均サイズを1KB

 

1 KB per message / 5 KB message increment = 0.20 message(s)
RoundUp (0.2) = 1 billable message(s)
6 messages per month x 1 billable message(s) x 1 devices = 6 total billable messages
Tiered price for: 6 メッセージ
6 メッセージ x 0.0000012000 USD/月 = 0.0000072 USD
1USD = 110円とすると、0.000792円/月

 

 

AWS Lambda

「AWS Lambda」は、サーバレスコンピューティングサービスで、AWS上のイベントに応じて、プログラムを実行することができます。
「AWS IoT Core」がボタンからの操作イベントを受信したら、「AWS IoT Core」から「AWS Lambda」上でプログラム実行を行うようにします。

AWS Lambda はサーバーレスコンピューティングサービスで、サーバーのプロビジョニングや管理、ワークロード対応のクラスタースケーリングロジックの作成、イベント統合の維持、ランタイムの管理を行わずにコードを実行できます。

Lambda を使用すれば、実質どのようなタイプのアプリケーションやバックエンドサービスでも管理を必要とせずに実行できます。

引用元:AWS Lambda

 

 

価格については、リクエスト数と実行時間によって課金されるようです。

※「アジアパシフィック(東京)リージョン」の場合

リクエスト
リクエスト 100 万件あたり 0.20USD

実行時間
GB-秒あたり 0.0000166667USD

引用元:AWS Lambda 料金

上記の料金をもとに「AWS Pricing Calculator」で月額料金を見積もってみました。
なお、料金を算出するにあたって、メッセージ数等の条件は以下としました。

  • リクエスト数は6回/月(1週間に1回+予備2回)
  • 実行時間は1秒とする(適当)
  • 割り当てたメモリ量は最小の128MB

 

単位変換
割り当てたメモリ量: 128 MB x 0.0009765625 GB in a MB = 0.125 GB
料金の計算
6 requests x 1,000 ms x 0.001 ms to sec conversion factor = 6.00 total compute (seconds)
0.125 GB x 6.00 seconds = 0.75 total compute (GB-s)
0.75 GB-s x 0.0000166667 USD = 0.0000125 USD (monthly compute charges)
6 requests x 0.0000002 USD = 0.0000012 USD (monthly request charges)

合計すると、0.0000137USD/月

1USD = 110円とすると、0.001507円/月

 

  

 

まとめ

「自作ボタン+AWS IoT Core+AWS Lambda」でAmazon自動注文ボタンを自作した場合、
初期費用とランニングコスト(月ごと)は以下だと分かりました。

 

構成案初期費用[円]ランニングコスト[円/月]
自作ボタン+AWS IoT Core+AWS Lambda1,800円0.0023円/月

 

参考

 

以上!

コメント

タイトルとURLをコピーしました