ちょっとしたサービスを作りたいと思い、ConoHa VPS上にDockerを導入し、そこにWebサーバやAPLサーバを構築することにしました。そのときの手順を備忘録としてまとめたいと思います。
ConoHa VPS は、仮想専用サーバのサービスで、初期費用不要で月に数百円で利用できるため、ちょっとしたサービスを作るのにも敷居が高くなく、とても重宝しています。
目次
事前準備
ConoHa VPSでLinuxサーバが構築済みであり、サーバにはSSH接続できている状態であることを想定します。
もし、Linuxサーバの構築がまだである場合は、以下のブログを参考に構築をしてください。
もし、ドメインを設定する場合は、以下のブログを参考にしてください。
Dockerをインストールする
Dockerのインストール方法はいくつかありますが、一番簡単なスクリプトでインストールすることにします。
スクリプトでのインストール
ConoHa VPSにSSHログインし、以下のコマンドを実行してください。
$ cd ~
$ curl -fsSL get.docker.com -o get-docker.sh
$ sudo sh get-docker.sh
Dockerのバージョン確認
Dockerが正しくインストールできていれば、以下のコマンドを実行すればバージョンを確認できるはずです。
$ docker version
【実行結果】
Client: Docker Engine - Community
Version: 19.03.8
API version: 1.40
Go version: go1.12.17
Git commit: afacb8b7f0
Built: Wed Mar 11 01:25:46 2020
OS/Arch: linux/amd64
Experimental: false
本記事を記載した2020年3月21日時点の最新バージョンがインストールされています。
一般ユーザをDockerグループに追加
一般ユーザで docker を実行する場合には、 docker グループ に所属している必要があるので、以下のコマンドでユーザをdocker グループに追加します。
$ sudo usermod -aG docker [ユーザ名]
docker グループに入ったか確認するには、以下のコマンドを入力します。
$ cat /etc/group | grep [ユーザ名]
【実行結果】
docker:x:999:[ユーザ名]
docker-composeをインストールする
Docker Composeは複数のコンテナを一括管理することができ、NginxやWebサーバ、APLサーバなどの複数のコンテナを一括で管理することができます。ここでは、Docker Composeのインストール方法をまとめます。
Docker Composeをインストール
ConoHa VPSにSSHログインし、以下のコマンドを入力します。
$ sudo curl -L "https://github.com/docker/compose/releases/download/1.25.4/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m)" -o /usr/local/bin/docker-compose
$ sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
この記事執筆時点の2020年3月21日では最新バージョンが1.25.4でした。バージョンはアップデートされている可能性があるので、以下のURLにアクセスして、最新のバージョンにURLを書き換えてください。
Docker Composeのバージョン確認
Docker Composeが正しくインストールできていれば、以下のコマンドを実行すればバージョンを確認できるはずです。
$ docker-compose -v
【実行結果】
docker-compose version 1.25.4, build 8d51620a
「Docker Composeをインストール」でインストールしたバージョンが表示されているはずです。
これでDockerとDocker Composeの環境構築は完了です。
関連情報
ConoHa上でLinux環境を構築したり、DockerでWebアプリを立ち上げたりしました。以下の記事でまとめたので、よろしければご覧ください。
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ConoHa VPS
は初期費用不要で月に数百円で利用できる仮想サーバのサービスです。以下のような方には非常にオススメのサービスとなっています!
- 勉強がてらLinuxの環境をちょっと触ってみたい
⇒管理者権限が実行可能なLinuxサーバ環境が構築可能です! - スモールスタートでサービスを提供して、うまくいったら規模をスケールアップしたい
⇒後からメモリサイズやCPU数などのスケールアップ/スケールダウン可能です! - AWSやGCPなどのクラウドサービスは高いので、もっと安くサーバ構築したい
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以上!
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